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トピッククラスターとは?SEOにおけるメリットと作成方法を解説
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SEO対策の新しい概念として話題となっている「トピッククラスター」をご存知でしょうか。

トピッククラスターとは、ピラーコンテンツ(メイントピック)とクラスターコンテンツ(サブトピック)から成るコンテンツの集合体のことです。

2017年頃からSEO・Webマーケティング業界で話題となってきており、新しいWebサイトを構築する際に参考にされています。

本記事では、トピッククラスターの概念やSEO観点でのメリット、トピッククラスターの作成方法についてわかりやすく解説します。

トピッククラスターとは?

トピッククラスターとは

トピッククラスターとは、ピラーコンテンツ(メイントピック)とクラスターコンテンツ(サブトピック)から成るコンテンツの集合体のことです。

最近注目を集めているメディアコンテンツの整理手法で、戦略的にコンテンツを作りSEO評価を高めることを目的としています。

ピラーコンテンツとクラスターコンテンツを内部リンクでつなげるイメージです。

  • サイト構造を整理
  • コンテンツ同士をつなげる

以上のような効果があります。

トピッククラスターを理解するには、以下の3つの概念を知っておく必要があります。

  • ピラーコンテンツ
  • クラスターコンテンツ
  • 内部リンク

それぞれの言葉の意味について詳しく紹介します。

ピラーコンテンツ

ピラーコンテンツとは、トピッククラスターの核となるトピックを包括的にまとめたメインコンテンツです。

トピッククラスターの核となるコンテンツで、Webサイト内で扱うトピックをまとめます。

Webサイトのメインテーマのコンテンツだと考えると分かりやすいでしょう。

SEOで上位表示を狙うキーワードは検索ボリュームが比較的大きくなる傾向にあります。

たとえば、プロモニスタのピラーコンテンツは「SEO」(vol.49,500)です。

以下の記事がプロモニスタにおけるピラーコンテンツです。

SEOとは?基礎知識から上位表示のための対策方法まで解説

しかし、「SEO」の1記事だけでSEOに関連する情報のすべてを解説するのはボリューム的に不可能なので、クラスターコンテンツを作成して補足する必要があります。

「SEOとは?」という概念を知りたいユーザーや「SEO対策において重要なタグを知りたい」と考えるユーザー、「SEOに役立つツールを知りたい」と考えるユーザーもいるためです。

このようにSEOという1つのキーワードで検索する人にはさまざまな検索ニーズがあります。

そのため、幅広く検索ニーズに応えるためのコンテンツが必要です。

クラスターコンテンツ

クラスターコンテンツとは、ピラーコンテンツに紐づく関連コンテンツのことです。

ピラーコンテンツと比較してより検索意図が明確である分、キーワードボリュームが小さくなる傾向にあります。

プロモニスタのクラスターコンテンツは「SEO タグ」「SEO 記事」「SEO 効果測定」などが挙げられます。

それぞれクラスターコンテンツは、以下のとおりです。

SEOに効果的なHTMLタグのコーディング方法とは?

SEOに強い記事の書き方とは?6つのポイントを解説

SEOの効果測定の重要指標と手順、 ポイントを解説

いずれもSEOをテーマとしたコンテンツですが、さらにテーマを絞っています。

クラスターコンテンツはどの程度の粒度で切り分けるかが重要です。

粒度を決めずに区切ってしまうと内容が似通った重複コンテンツを作成してしまったり、ユーザーニーズに応えられないWebサイトになってしまったりするかもしれません。

ピラーコンテンツに対して、過不足なくクラスターコンテンツを用意する必要があります。

内部リンク

トピッククラスターにおいて、重要な要素が内部リンクの構築方法です。

内部リンクとは、同じWebサイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。

Webサイトの回遊率を高めるために、関連ページのリンクを設置します。

ピラーコンテンツに対してすべてのクラスターコンテンツから内部リンクを送ることが基本概念です。

クラスターコンテンツを読んだユーザーをピラーコンテンツへ誘導し、ピラーコンテンツに集約していきます。

サイト内のコンテンツの量が多くなってくると、どうしても内部リンクの構造が煩雑になり、関連性の低いコンテンツ同士でも内部リンクを設置しがちです。

しかし、内部リンクを闇雲に設置するとユーザーにも検索エンジンにも理解してもらいづらいサイトになってしまいます。

そこでトピッククラスターの概念に従ってサイト設計や内部リンク設計をすることで、SEOに強いサイトを構築できます。

Googleの検索エンジンに、ピラーコンテンツとクラスターコンテンツ同士の関連性を伝えるために、内部リンクでページ同士をつなげることが有効です。

例えばピラーコンテンツの「SEO」の記事内には、クラスターコンテンツである「nofollowとは」「SEO 外部施策」「被リンク SEO効果」の内部リンクが設置されています。

内部リンクの例

内部リンクについては、以下の記事で詳しく解説しています。

内部リンクとは?役割やSEO(検索エンジン最適化)対策への効果

トピッククラスターのSEO観点でのメリット

ユーザー観点だけでなく、SEOの観点から見てもトピッククラスターのメリットがあります。

トピッククラスターを活用してコンテンツを作成することで、以下3つの理由から検索エンジンに良い評価を受けやすくなるためです。

サイト構造が整理される

内部リンクで関連記事同士をつなげるため、サイト構造がわかりやすくなります。

そのため、以下のような効果が期待できるでしょう。

  • 検索エンジンがコンテンツ同士のつながりや親子関係を把握しやすくなる
  • ユーザーの利便性が高まる
  • クローラビリティが向上する

トピッククラスターを使ってコンテンツを整理することでサイト構造がわかりやすくなり、SEO評価の向上につながります。

情報の網羅性が高まる

トピッククラスターはピラーコンテンツを先に作成し、そこからトピックごとにクラスターコンテンツを作成していくため、トピックの漏れがなくなり、情報の網羅性が高まります。

また、重複コンテンツが存在すると、検索エンジンからの評価が分散してしまいます。

トピッククラスターによりコンテンツの重複を防ぐことで評価を1つのページに集めることができ、SEO評価が高まりやすくなります。

重複コンテンツについて詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。

SEO対策で重複コンテンツを避けるべき理由は?対処法も併せて解説

ロングテールSEOとの相性が良い

ロングテールSEOとの相性が良いことも、トピッククラスターのメリットです。

ロングテールSEOとは、サイトのメインキーワードだけではなく、関連する複数のキーワードで対策を行い、より多くの流入を獲得できるようにするためのSEO手法を指します。

例えば、「SEO」のキーワード群の場合の例を挙げると、「seo とは 初心者」「seo 文字数 チェック」などのキーワードがロングテールキーワードにあたります。

ロングテールキーワードについての説明

ロングテールキーワードはユーザーの検索ニーズが明確となっているため、コンバージョンにつながりやすいことが特徴です。また、ロングテールキーワードはページ単位の評価で上位表示が狙えるため、弱いドメインのサイトであっても記事を作り込めば上位表示が期待できます。

以下の手順で対策しましょう。

  1. トピッククラスターでピラーコンテンツとクラスターコンテンツを決定する
  2. クラスターコンテンツで上位表示を狙うキーワードを選定する
  3. クラスターコンテンツとピラーコンテンツを内部リンクでつなげる

ロングテールSEOについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

ロングテールSEOとは?メリットや対策方法を解説

トピッククラスターの作成方法

最後に、新規でメディアを立ち上げる際のトピッククラスターの作成方法について解説をします。

既に複数の記事コンテンツがサイト内に存在する場合は、同テーマの記事を重複して作成しないように、あらかじめジャンルごとに記事を仕分けておくことが重要です。

3つの手順でトピッククラスターを作成しましょう。

①ピラーコンテンツ・対策キーワードの選定

まずは、Webサイトの核となるピラーコンテンツを選定します。

Webサイトのメインテーマに関心がある人が検索すると予想できるビッグワード・ミドルワードをピラーページの対策キーワードとしましょう。

ただし、ピラーコンテンツの範囲が広すぎると、そこに紐づくクラスターコンテンツが膨大になりすぎるので注意しましょう。

例:

「コンテンツマーケティング」という大きな枠組みの中で「SEO」「SNS」「広告」のようなピラーコンテンツが挙げられる

コンテンツマーケティングのトピッククラスター

②クラスターコンテンツ・対策キーワードの選定

続いて、ピラーコンテンツに紐づくクラスターコンテンツを選定しましょう。

キーワード選定ツールを活用し、関連キーワードを洗い出します。

例:

「SEO」のクラスターコンテンツ選定

「SEO キーワード」「SEO ツール」など

関連キーワードは「TACT SEO」というツールで関連キーワード調査を利用すれば取得可能です。

ピラーコンテンツの対策キーワードを入力すると、関連語と一緒に検索ボリュームや想定のGoogle広告のクリック単価も取得できます。

対策キーワードは同じ検索ニーズのものをまとめ、グルーピングしましょう。

例:

SEO対策の方法が知りたい→「SEO 対策」「SEO やり方」「SEO テクニック」

SEO対策にかかる費用が知りたい→「SEO 見積もり」「SEO 費用」

検索ニーズが同じであれば、1つのページに統一させて重複コンテンツをなくす必要があります。

少ないコンテンツ数で多くのキーワードを対策することで、検索エンジンからの評価を集約することができます。

対策キーワードを選定するには、競合サイトのキーワードを参考にしたりアクセス解析データから取得したりすることもできます。

対策キーワードを選定する方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

SEO対策に重要なキーワード選定方法を4つのステップで解説

③内部リンクの設計

ピラーコンテンツとクラスターコンテンツを内部リンクでつなげる作業をします。

内部リンクを設計するときのポイントは、以下の2つです。

  • すべてのクラスターコンテンツにピラーコンテンツへの内部リンクを設置する
  • クラスターコンテンツ同士は、関連する場合にのみ内部リンクを送り合う

サイト設計をする段階で内部リンクの設計まで済ませることで、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても理解しやすいサイト構造となります。

1つのコンテンツだけでなくWebサイト全体としてSEOに強い状態を作ることができます。

まとめ

本記事では、トピッククラスターの概念やSEO観点でのメリット、トピッククラスターの作成方法についてわかりやすく解説しました。

トピッククラスターとは、ピラーコンテンツを決めたうえでクラスターコンテンツを決定し、内部リンクを張り巡らせてSEO評価の向上を狙う手法です。

内部リンクを通じてピラーコンテンツに評価を集約できたり、事前にキーワードをグルーピングするので重複コンテンツがなくなるといったメリットがあります。

Webサイトのコンテンツ同士の関係性や内部リンク構造を見直し、コンテンツやWebサイトの設計を最適化しましょう。

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プロモニスタ編集部
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