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【プロジェクト アウル】Google検索「フェイクニュース」への対応強化とアルゴリズムのアップデートを発表
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2017年4月26日(水)ウェブマスター向け公式ブログで、「フェイクニュース(偽ニュース)」への対応と、評価方法の改善及びアルゴリズムのアップデートが発表されました。このアップデートはProject Owl(プロジェクト アウル)という名前でGoogle社内で進められていたプロジェクトのようです。

近年、悪意のある情報を広める「フェイクニュース(偽ニュース)」が問題になっていましたが、今回これらの明らかに誤解を招く内容や、低品質かつ攻撃的なコンテンツ等のランキングが修正されたことになります。

検索ランキングと検索品質評価者ガイドラインの変更について

Googleの複数のアルゴリズムは、インデックスされた数千億のページの中から、信頼性の高い情報源を検出していますが、約0.25%のクエリにおいて、ユーザーが求めていないような攻撃的な内容や明らかに誤解を招くコンテンツが一部のクエリにおいて表示され、拡散されることを防ぐため、評価方法の改善及びアルゴリズムのアップデートが実施されました。

検索ランキングの変更

Google のシステムは、”コンテンツの新しさ”や、”検索されているクエリがページ内に現れる回数” 等を含む、数百ものシグナルを組み合わせて、そのクエリに対して表示する結果を決定しています。今回、より信頼性の高いページを表示し、低品質のコンテンツのランキングを下げるように、シグナルを再調整しました。これにより、昨年 12 月に話題となった ホロコーストを否定するような類のコンテンツが表示されにくくなります。

ホロコースト否認とは

新しい検索品質評価者ガイドライン

具体的にどのようなウェブページの評価が低いのか、低品質なウェブページの詳細な例が追加されました。これは、誤解を招く情報、予期せぬ不快な検索結果、悪意のある行為、根拠のない陰謀説などを含む低品質なウェブページについて、より詳細な例を追記することで、「評価者」たちが、Google に対して、より適切なフィードバックを行うことができるようになりました。

関連記事:
Googleが検索品質評価ガイドラインを更新!【General Guidelines March 14, 2017】

フィードバックのためのツール

Google検索時に自動的に生成されるオートコンプリート機能強調スニペットにおいて、ユーザーが望まないキーワードが表示されることがあります。これに対応するため、ユーザーがフィードバックを返せる仕組みが追加されました。

検索に変更を加える場合、Googleでは、検索結果の品質を評価する「評価者」から「実験」段階の表示に対して、フィードバックデータを収集し、検索結果の品質向上のために利用していますが、この評価者が個別ページのランキングを直接決定することはありません。

オートコンプリート機能の改善

表示されるクエリ候補に、ユーザーが簡単にフィードバックを返せるように選択項目が表示される仕組みが追加されました。また、オートコンプリート ポリシーも修正されました。

オートコンプリートの新しいフィードバックリンク

※日本では、2017年4月26日現在未対応。

強調スニペット

フィードバック画面の項目に、明確にラベル分けしたカテゴリを記載することで、より簡単に不適切なコンテンツをGoogleにフィードバックできる仕組みを追加されました。

強調スニペットのフィードバックリンク

日本版フィードバックイメージ

これらのフィードバックにより、Googleアルゴリズムが独自に学習し、より精度の高い検索結果を表示するためのデータ収集が行われるようになりました。

検索結果は完璧になるか?ウェブマスターが注意するポイントとは

Google検索クエリは年間数兆回検索されていますが、そのうち15%は、一度も検索されたことのない、まったく新しいクエリで検索されているため、テクノロジーが進化しても完璧な表示は不可能だと思います。しかし、Googleでは絶えず、検索アルゴリズムの改善やポリシーの変更で、ユーザーにより精度の高い検索結果を表示しようとしています。

今回のアップデートでウェブマスターがSEO対策で考慮すべきポイントは、ユーザーにとって価値の高いレベルのコンテンツを提供し続けることに注力することがより大事になっています。検索エンジンを出し抜こうとする新たな手法を開発しても、結局は一時で終わる可能性が高いからです。

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プロモニスタ編集部
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