支援事例
社会人サークル「ロアフレンド」が、TACT SEOとSEO内製化支援プランを導入し、施策開始4ヶ月でセッション数10倍増を達成。人員リソースがなくても「AIとの二人三脚」で内製化を図れた事例
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新しい人脈を開拓したいと考える30代〜40代の社会人を対象にした、社会人サークルがあります。それが、社会人サークル「ロアフレンド」です。

サービス開始後しばらくは、口コミや掲示板、SNS広告などを利用して集客をしていたものの、より低コストで新規顧客にリーチする方法を探るなかで、SEOの可能性に着目したそうです。

ウィルゲート社のTACT SEOとSEO内製化支援プランを導入後は、4カ月でセッション数が10倍以上に増加。LINE友達追加の登録者も増え、新規イベント参加にもつながる新規リードを獲得できてきたといいます。

導入の背景や施策内容について、サイトの運営を担当している社会人サークル「ロアフレンド」代表、伍楼大輔氏とスタッフの山田玲美氏にお聞きしました。

社会人サークル「ロアフレンド」代表 伍楼大輔(以下、伍楼)、スタッフ山田玲美(以下、山田)
株式会社ウィルゲート 信宗 碧(以下、信宗)
聞き手:ライター 外山ゆひら

低予算&少ない人員でも、SEO施策を網羅できるツールを探していた

まずは「ロアフレンド」のサービスの詳細について、伍楼さんに詳しくお聞きしました。

──御社のサービスの詳細や強みについて教えてください。

伍楼:ロアフレンドは「仕事が忙しくて外部とのコネクションを持てていない」「社外との交流を増やしたい」といったニーズを持つ30代〜40代の社会人を対象に、趣味でつながることができる場を提供したい、という思いから2017年に始めたサービスです。「この世代の人たちが集まる場を作ることができれば、将来的にいろいろな価値を生み出せるのでは?」という見込みのもと、広告媒体のような位置付けでスタートしました。

初めの頃は自分たちの周囲や顧客のつながりで声をかけて集客したので、2018年にはサイトも立ち上げたものの、基本的には告知ツールとしての運営にとどまっていました。当時は他社の掲示板サイトなども利用しながら、かなり原始的な集客をしていましたね。

──2023年2月にサイトを全面リニューアルしたそうですが、その際はどのような状況だったのでしょうか。

伍楼:社会人サークル「ロアフレンド」のイベントはスポーツや飲食関連が中心なので、コロナ禍が始まってからは約2年間、リアルイベントを中止していました。オンラインイベントは細々と開催していましたが、ほぼストップさせていた状況です。世の中が少しずつ落ち着きを取り戻し、イベントを再開するなかで、新規のお客様にも広げていきたいと考え、まずはサイトをリニューアルすることにしました。

──そうだったのですね。その後、2023年11月にウィルゲート社のTACT SEOとSEO内製化支援プランを導入いただいたきっかけは。

山田:サイトリニューアル後は、あらゆるSNSを活用して告知・集客活動を続けていましたが、なかなか成果が出ない状況でした。そこで、キーワードを選んで広告記事を作成・出稿する他社の定額サービスを半年ほど利用してみたところ、SNSからの流入を狙うよりは成果が見られたのです。

そこから「特定のキーワードをフックに、サイト流入を狙っていく」という手法に可能性を見出すようになり、独学で情報を集めるなかで「SEOも特定のキーワードをフックに露出を高められるなら、要は広告もSNSも基本的には同じ仕組みなのではないか?」と気付き、SEOに興味を持つようになりました。

「大きな予算をかけられないので広告出稿には限界があるけれど、SEOなら露出を増やせるかもしれない。そのために、SEO記事を大量生産したい」と考えましたが、予算もない、人員リソースも少ないという状況。ちょうどChatGPTが話題になっていた時期で、「AIを活用して途中まで記事を作ってくれるようなサービスはないか」「SEO記事の制作をこちらのコントロールで内製化できる方法はないか」といった観点でツールやサービスを探しているうちに、見つけたのがTACT SEOです。

「これはまさに私達が探していたものでは!?」と感じて話を聞いてみたところ、求めている機能がすべて搭載されているとのこと。TACT SEOでできる動きを手動でやった経験があり、その大変さを知っていたからこそ、「このツールは便利だ、使いたい」と強く思いましたね。ニーズにぴたりと合致したので、TACT SEOとSEO内製化支援プランをお願いすることにしました。

AI機能の使い方を試行錯誤し、記事の品質を担保できるように

──どのような施策からスタートしたのでしょうか。

伍楼: まずは毎週のミーティングで、SEOについて勉強することから始めました。支援開始時点で40本前後の記事があったので、月3〜4本のリライトを行いながら、新規記事を3〜4本作成し、毎月7記事程度をアップすることを目標に、記事作成を続けました。数々のイベントを開催するなかで知り合ったIT関係のお仕事をされている方が、このプロジェクトに賛同し手伝ってくれていることも、コンスタントに記事をアップできている理由の一つです。

信宗: 「ロアフレンド」さんは、前週に話したことを翌週には実装してくださっているような状況で、記事作成は非常にスムーズに進められました。そのほか、キーワード優先順位付け、カスタマージャーニーの整理、カリキュラムの確認などもサポートさせていただきました。

──導入前に希望されていた、Chat GPTの機能はどうだったでしょうか。

伍楼: うまく使いこなせるようになるまでには、少々時間を要しましたね。「ロアフレンド」のサイトをご覧になる方はスマートフォンでの閲覧が多いので、「できるだけ簡潔な記事に仕上げたい」という希望があったのですが、最初の頃はかなり大きなボリュームの下書きが上がってきて「どのくらい、どこを削るか」に結構、頭を悩ませました。

ただ、回を重ねるごとに「こういう指示を出せば、こういう記事が上がってくるのだな」という自分なりの感覚が掴めてきましたし、施策開始後しばらくしてAI機能がアップデートされたことも大きかったですね。こちらの要望や指示に沿った内容を書き出してくれるようになり、品質的にも問題がない記事を効率的に作成できるようになっていきました。

施策開始4ヶ月で、セッション数10倍増を達成。LINE登録者数も順調に増加

──成果が出たときのエピソードを教えてください。

山田: 施策開始の翌月には、いきなり約1,000セッション増加しました。その後も毎月約3,000セッションずつ伸びていき、3月には1万セッション超えを達成しています。暖かくなってきてイベント需要が伸びている、という背景もあるのかもしれませんが、半年弱で約10倍に増やせるとはまさか思っていませんでした(笑)。コンテンツが増え、サイトが育ってきたのかなという手応えを得ています。

──コンバージョン(CV)についてはいかがでしょうか。

いきなり「イベント申し込み」というのはハードルが高いので、第一段階として「LINE友達追加」、第二段階として「イベント参加申込」という2つのCVポイントを設定しています。LINEの登録者数は順調に増えており、まずはつながりを持った後に「どんなイベントをやっているのか」の情報を見ていただいています。実際にLINE登録後、しばらく様子見の期間を経て、エイッと申し込んでくれるケースが多いですね。「安心して参加できそうだ」と感じていただけるよう、イベントレポートなども積極的に発信しています。

──検索順位はいかがですか。

伍楼: 複数の検索キーワードで、以前より上位に上がってきています。特に「飲みに行く友達が欲しい」「彼氏や彼女を探している」といった潜在層に向けたキーワードが功を奏しているようです。並行して「イベント参加」「趣味関連」というダイレクトなキーワードで探している顕在層も取りに行こうと考え、最近は2つの方向性で記事作成を続けています。

実は、どんどん流入数が増えていくのが面白くなり、しばらく友達や恋人を探している人に響くようなキーワード設定に夢中になっていた時期がありました。ですが、信宗さんが「一番のゴールは、イベントへの参加申し込みですよね」と軌道修正をしてくださり、本来の目的を思い出すことができました。CVを増やすためのページの改善についても目下相談中で、これから着手していこうという段階です。

信宗:「いろいろなニーズに対応することが大切なので、キーワードも2つの方向性で設定していきましょう」と提案させていただきました。実は以前にもお悩み系の案件を担当したことがあり、ユーザーが求めるコンテンツやキーワードについてはおおよそ理解できていました。一方で「セッション数は増えたけれど、CVがなかなか増えない」という状況に陥りがちだったので、今回は一番の目的である「イベントに参加する」というCVにまで引っ張っていくためにどうすればいいかを、しっかり話し合っていきたいと考えました。

──一番の目的である、新規の参加者も増えていますか?

伍楼: はい。以前はこちらが参加する方々のお名前を覚えてしまうくらいリピーターが多かったのですが、最近は初見のお名前が増えています。毎月約20本のペースで開催していますが、現場のコントロールをしている私や山田も、「新規のお客様が増えている」と感じています。「もっともっと集客したい!もっともっとイベントを盛り上げたい」という思いが高まってきています(笑)。男性の参加者が多い状況なので、今後は女性にも響くような記事を考え、女性の参加者を多く取れる施策を打っていきたいです。

──その他、支援を通じて得られている成果はありますか?

伍楼:リスティング広告を完全に止めることができました。広告は成果の測りようがないにもかかわらず、一定の費用がかかり続けるので、予算が少ない私たちのようなサークルにとっては、なかなか持続的には取り組みづらい手法です。その点、SEOは自分がやればやった分だけ成果が付いてくるので、はるかに信頼性が高いです。広告よりも心臓に悪くないですね(笑)。

内製化の体制もかなり整ってきています。他企業さんにくらべればはるかに少ない人員体制ですが、AI作成機能が強力なパートナーになってくれているので、TACT SEOと二人三脚で取り組んでいる気分です。

──弊社の担当者・信宗はどのような点で貢献できているでしょうか。

伍楼:前述したキーワードに関するアドバイスや、TACT SEOのツール導入のための手厚い支援をいただいています。それに加えて、SEOに関する幅広い指南をいただけることに大変助けられています。知識量が圧倒的で、どんな質問を投げかけても速やかに回答が返ってきますし、「こんな事例もあります」とプラスαのお土産付きで情報を共有してくださいます。「SEOオタクだな、すごいな〜」と毎回感心させられており、あと2ヶ月でミーティングがなくなるのかと思うと寂しいくらいです(笑)。

加えて言うならば、個人的に「追加料金がない」という契約形態にも感心させられています。TACT SEOは定期的にアップデートがかかって新機能が追加されており、どんどん便利になっているのですが、月額は一定で「この機能を使うなら別料金」といったことがありません。ユーザーのことを考えてくれているのだな、と会社としての姿勢が伝わってきます。ウィルゲート社さんには、これからも“SEOオタク”を追求し続ける企業でいてほしいです。

信宗:身に余るお言葉、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願い致します。

将来的なビジネスとしての広がりにも期待。SEOを楽しみながら競合に打ち勝っていきたい

──ウィルゲート社のTACT SEOとSEO内製化支援プランを推薦いただくとしたら、どのような企業や担当者様になるでしょうか?

伍楼:「予算はないけれど時間は使える、意欲はある」という企業や担当者さんにはぜひ勧めたいです。SEOは担当者の意欲や熱意次第で、いくらでも成果につなげていくことができるからです。月100万円、200万円といった予算をかけられる企業であれば、広告にも一定の成果は得られると思いますが、月10万円程度広告費用を投下しても、広告はなかなか費用対効果は感じられないと思います。そうするくらいなら、SEO一択に振り切っても良いと思いますね。

信宗:SEOの成果は「担当者様がどれだけ向き合っているか」で、伸びしろが大きく変わってきます。今回の成果が出たのも、「ロアフレンド」さんがチーム一丸となってSEOに愛着を持って施策を進められていることが非常に大きいと感じていますね。SEO施策の1つ1つは「作業をこなす」といった感覚に陥ってしまうこともあるかと思うのですが、自分の手でコントロールすることを楽しんでいただいている印象です。施策内容と担当者様の熱意の両方がしっかり噛み合って進んでいることが成功要因と捉えています。

伍楼:たしかに楽しんでいます(笑)。ちょっとしたゲーム感覚もあり、毎朝、TACT SEOを開いて自社や競合の数値を見るのが楽しみになっています。最近は、全業務のうち半分くらいの時間をSEOに費やしていますね。

──これからの御社の目標を教えてください。

伍楼:今後も引き続き、いろいろなキーワードから流入するお客様をまんべんなく拾えるような記事作成を続けていきたいです。我々も初心者だった頃の記事を見て、自分で直すべき箇所がわかるようになってきたので、過去の記事にもしっかり手を入れていきたいですね。構造化やマークアップも協力して頑張っていきたいと思っており、まだまだやれることはたくさんあると考えています。スポーツや趣味の仲間を探すイベントも、恋愛や婚活イベントも、人を集めているところはすべて競合として見ています。

また社会人サークル「ロアフレンド」のイベント参加者は、日々の生活に何か足りないものを感じて集まってくださる方が多いので、「そうしたお客様に何かギブできるものはないか」を考えながら、今後はイベント運営を行っていけたらなと思っています。協賛の企業を募って特典を付ける、といった方法論も考えていますし、媒体としての力を付けた暁には、それを使って何かビジネスとしての可能性を模索してみたいですね。将来的には30〜40代の未婚男女を対象とした暮らしや生活にまつわるメディアなども立ち上げ、「トータルライフコンサルティングとして様々な企業とタイアップできるようなサービスに育てていけたら」と考えています。

──社会人サークル「ロアフレンド」様のさらなる発展を祈念しております。ありがとうございました!

プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
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