
保育園や幼稚園の検索から見学予約、一時保育の申し込みまで、すべて無料で利用できる掲載施設数・ネット受付施設数No.1※の園探し&見学予約サイトがあります。それが株式会社コドモン様の「ホイシル」です。
「保活」に対する国の支援も始まり、市場が広がるなかで、同サイトは検索の上位化や流入数の増加を目指していました。ウィルゲートのSEOコンサルティング支援を導入後は検索順位が向上し、セッション数が最大140%増加、昨対比では3倍の実績が出ています。
導入の背景や施策内容について、代表取締役の小池氏、そしてサイトの改善を担当した鈴木氏にお聞きしました。
※2025年8月期_保育園検索サイトにおける市場調査 日本マーケティングリサーチ機構調べ
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株式会社コドモン 代表取締役 小池 義則氏(以下、小池)、普及推進本部マーケティンググループ 鈴木 真理子氏(以下、鈴木)
株式会社ウィルゲート 今村 俊介(以下、今村)/幾竹 洸貴(以下、幾竹)
聞き手:ライター 外山ゆひら
目次
「先生の負担を減らす」視点でコンセプトを転換。保育×ITを牽引するコドモンの軌跡
まずは、コドモン様が手がける事業やサービスについて、小池社長に詳しくお聞きしました。
──貴社の事業やサービスの成り立ちについて教えてください。
小池:株式会社コドモンは、「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションを掲げ、業界シェアNo.1(※)の保育・教育施設向けICTサービス「CoDMON(コドモン)」 を提供しています。
※「SaaS型業務支援システムの導入園調査 2025」 株式会社東京商工リサーチ(2026年1月)
コドモンの前身となる会社を2009年に設立した当時は、名刺やチラシなどのマーケティング全般やWebサイトの制作を手掛ける会社でした。とある保育事業者向けのシステム開発の受託に関わる機会があり、その過程で保育園や幼稚園の先生たちの業務負担の大きさを知ったことが、この分野に専門性を持ってコミットしていきたいという思いを持ったきっかけです。保育所向けの業務支援システムの開発に着手したのが2012年で、以降は園の方々に使用感をヒアリングしては改善につなげるという作業を繰り返し、地道な試行錯誤を形にしていった結果、2015年に「CoDMON」のリリースに至りました。
ただ、最初からすんなり現場の先生たちに受け入れてもらえたわけではありません。我々の最初の製品は「保護者の満足度を追求する」という視点に立ったものでした。アプリから欠席の連絡や写真の確認ができる等、保護者向けの情報連携がリッチになるのは素晴らしいことだという観点から、サービス提供を始めたのです。
しかし、現場の先生方からフィードバックをいただく中で、我々の提供価値と保育現場のニーズがズレていることに気がつきました。保育士は子どもと向き合うのがメインの仕事であり 、必ずしもIT業務が求められる職業ではありません。そのような環境にシステムを導入したところで、「先生たちの負担が逆に増える」という指摘をいただいたのです 。
保護者向けの情報連携が良くなるのも素晴らしいことである一方で、待機児童問題真っ只中の時期であった当時は特に、まずは「いかに先生の業務負荷を下げるか」が優先課題だと気がつきました。先生の業務負荷を下げることによって創出された時間で、先生がもっと子どもたちと深く向き合えるようになれば、保育の質は自ずと上がります。それは子どもたちにとっても幸せなことですし、結果的に保護者の満足や安心、さらには保育士という職業の持続可能性にもつながります。
「先生の負荷を下げることこそが、子どもと保護者のためになる」という方向性を明確にしてから、コンセプトを現場のニーズに合わせて再設計し、機能もそれに合わせて作り込んでいったことで、少しずつ保育現場に受け入れていただけるようになりました。
──本格的にサービス提供開始して以降は、どのようにプロダクトを広めてこられたのでしょうか。
小池:当社がサービス提供を開始した前後から、保育現場のDXに対して国からの支援が始まり、多くの企業がこの分野に参入してきました。その中で当社が差別化できたのは、徹底して先生方の負荷を下げることにこだわった点です。現場起点のコンセプトを熱量を持って推進してきたことが信頼に繋がり、民間運営の園を中心に普及を推進することができました。現在では全国700以上の自治体とも契約に至り、2026年4月現在で、全国25,000を超える保育・教育施設に導入いただいています。
「どの機能が必要か、最初からはわからない」という声が多かったので、まずはパックプランとして全機能を提供し、運用しながら自園に最適化していただく設計を採用しています。おかげさまで、園の統廃合などの止むをえないご事情を除けば、導入後はほとんどの施設に継続利用をいただいています。
──続いて「ホイシル」について教えてください。
小池:「コドモン」を主軸に、写真販売、オンライン研修、ECサイトなど包括的に保育分野のサービスを広げていく中で、2021年に立ち上げたのが保育園見学の予約サイト「ホイシル」です。保護者の方は妊娠や出産後の多忙な時期に園探しをしなければなりませんが、当時は情報の集約サイトが少なく、見学予約も電話のみ。これが保護者の方だけでなく、日々お子さんと向き合っている先生方の業務負担にもなっていたのです。
この双方の負担をITで解消することをコンセプトに据え、サービスのブラッシュアップを続けてきました。2024年からの東京都の実証事業では「保活ワンストップサービス」の事業者のうちの一社にも選んでいただき、保護者目線と自治体目線の両方を盛り込みながら、保育施設も含めた3者に支持されるサービスを目指しています。
──2025年2月にウィルゲートのSEOコンサルティング支援を導入いただいたきっかけは。
小池:上述の通り、当社はずっと「先生目線」でのサービスを展開してきたので、「ホイシル」のような「保護者目線」が必要なサービスの運営には、また別のノウハウが必要でした。
ウィルゲート社とは2021年頃に一度お付き合いがあり、丁寧な仕事をしていただいた印象があったことから、2025年の終わりに再度ご相談を持ちかけました。当社のビジネスを深く理解し、リソースやケイパビリティも加味した上で柔軟なプランを提案くださったことから、本気でSEO対策に取り組んでみようと決心でき、2026年2月からSEOコンサルティング支援をお願いすることにしました。
兼任2名で12,000件の未インデックスという課題に直面。ウィルゲート×コドモン開発チームの連携で乗り切った「最小リソース」でのSEO施策
──どのような体制で、どのような施策からスタートしたのでしょうか。
鈴木:施策当時、社内のデジタルマーケティング全般を担当していた私ともう1名の社員が中心となり、デザイナーやエンジニアとも連携しながら取り組みました。施策開始時にまず提示いただいたのが、「Googleから評価されていないページが多数ある」という課題です。これに対し、Googleに評価させるページの選定とインデックス制御を行いました。
幾竹:施策開始時の課題は3点でした。
①約12,000ページがインデックスされていない状態だった
②低品質と認識されているページが一定数あった
③ページの遷移率やコンバージョン率に改善の余地があった
これらを解消するため、重要度の高いページのテンプレート修正、品質を上げる必要があるページの制御や解消、ページパワーの集約などの作業を順番に進めていただきました。
鈴木:時間軸としては、最初の約2ヶ月間で「施設一覧ページ」や「施設詳細ページ」にタイトルやディスクリプション、見出し、内部リンクの修正といった基本的なSEO施策を実施し、3ヶ月目以降は、「トップページ」やサイト全体の修正、「施設一覧ページ」にサブコンテンツの追加する、という流れでした。サイト全体の重点的な施策をひと通りご指南いただいたので、5ヶ月目以降は契約形態を変更。定例ミーティングや質問対応など、継続フォローという形で入っていただき、内製化に向けた体制の確立をご支援いただきました。
──ページの修正作業はスムーズに進みましたか。
幾竹:データベース系のサイトは掲載件数が肝になり、作業量も膨大になりがちなので、「いかにGoogleに認識してもらうか」という観点に加え、「いかに効率よく進めていただけるようにするか」という視点も大切にしながらご支援をさせていただきました。少ない工数で機械的に作業ができるところから修正をお願いし、作業に慣れていただいてから、段階的に大きなところの修正をお願いしていった形です。
鈴木:社内の体制変更につき、私自身は現在「ホイシル」の担当を離れていますが、当時は業務全体の2割くらいのリソースをSEO関連の業務に使っていたと記憶しています。
「保育園」「保育園 探し」等の難関キーワードで上位化に成功し、CV数2.4倍、セッション数1.4倍を達成

──成果が出たときのエピソードを教えてください。
鈴木:ページの修正を始めてまもなく、順位が動き始めました。契約開始時と比較して、現在はセッション数が約1.4倍に、昨対比では約3倍に増えています。問い合わせ件数も順調に伸びており、プレスリリースでも触れていますが、2023年9月〜2024年8月期と2024年9月〜2025年8月期の比較では、246%増という成果が出ています。
「保育園」「保育園 探し」などの主要なキーワードでも上位化(自治体のWebサイトに次いで2位 ※2026年5月時点)を図れていますし、特に伸ばしたかった「エリア×保育園」のキーワードでも、各地域で軒並み順位が上がりました。印象に残っているのは、ベンチマークにしていたサイトを超えられたタイミングです。データとしての成果は社内に逐一共有していましたが、このときばかりは上司にも直接、報告したことを覚えています。「頑張りが報われたね」と声をかけていただきました。

──成果につながって本当によかったです。他に得られた成果はありますか?
鈴木:今回の支援をお願いした目的としては、CVの獲得につながるキーワードの上位表示や、施設詳細ページがより閲覧される状態の実現、そして継続的に成果が創出できる状況を作ることでしたが、いずれも達成できた手応えを得ています。チームの知見も、目に見えて向上しましたね。各自が「こういうことをやりたいが、流入に影響を及ぼすか」といった目線を持てるようになりました。
──作業を内製できる体制が整うまで、当社の担当者・今村、幾竹はどのような点で貢献できたでしょうか。
鈴木:毎回、効果検証をした上で作業の指示をくださったので、初期はその指示に沿って着実に作業をして、目視でチェックして公開、という流れを繰り返しながら、段階的にSEOの知見を深めていくことができました。
幾竹:良かったです。皆さんが不明なことあった際に即座にご連絡をくださったことが、スムーズな施策反映につながったと考えています。
鈴木:効果検証にもかなりの工数が必要だということも、今回の施策で知ったことです。当社側のリソースがない中で、この部分をお任せできたことも大変助かりました。
また、「ホイシル」は保育園から提供いただいた情報を掲載しているサイトということもあり、我々の側で勝手に施設情報ページの情報を変えられない、という制限があります。しかし今村さん・幾竹さんは社内の体制や外部環境に制限があるなかでも、柔軟に代替案を出して伴走してくださいました。
専門性の高いテクニカルな実装については、当社のエンジニアと直接やり取りをして進めてくださったことも、リソースが限られる中で非常に助かりました。
幾竹:エンジニアの方も積極的にミーティングに参加してくださったおかげで、施策をご提案してから1ヶ月程度でサイトに反映される、というスピード感で実装につなげられたのだと思います。私たちはSEOコンサルタントという枠を超えて、時には開発フローの調整や、社内を説得するためのデータ提供など、組織としての実行力を高めるための提案も行うようにしています。
SEOの枠を超え、AI活用や組織課題の解決まで踏み込む「事業パートナー」としての伴走
──施策の途中では、AIを活用した効率化案なども提案があったとお聞きしました。
鈴木: はい。リソースが限られている中で「いかにコンテンツの質と量を両立するか」という課題に対し、今村さんからAIを活用した制作体制の構築について具体的な提案をいただきました。最終的には当社の状況を鑑みて別の手法を取りましたが、単に「SEOの順位を上げる」だけでなく、我々の実務の負担まで考慮して最新技術を提案してくださる姿勢に、ウィルゲート社の「AI領域への知見の深さ」と「伴走の熱量」を感じました。
今村: 私たちがSEO施策においてAI活用を積極的に提案するのは、単なるトレンドだからではありません。現代のSEOやLLMO、コンテンツマーケティングにおいて、限られた人的リソースを「人間にしかできない戦略判断」に集中させるためには、AIによる効率化が不可欠だからです。ウィルゲートでは、SEO・LLMO施策におけるAIを駆使した独自のフレームワークを日々アップデートしており、クライアント様の事業成長を最速にするための手段として、最適なタイミングで提示するようにしています。

社会全体で子どもの育ちや学びを見守るために。「ホイシル」を起点に描くこれからの展望
──ウィルゲート社のSEOコンサルティング支援を推薦いただくとしたら、どのような企業や担当者様になるでしょうか?
小池: 成長フェーズにある会社や、大きなチャレンジをしている会社に勧めたいですね。そういった状況にある会社は、やるべき業務が多くあり、専門性が必要なSEO対策に専任のメンバーを付けることは中々難しいはずです。リソースが限られる中で、プロの知見で効率的に伴走してくれるウィルゲート社の存在は非常に心強いと思います。
──これからの貴社の目標を教えてください。
小池:当社には「子どもを取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッション、「子どもの育ちや学びを社会全体で支えられる世の中へ」というビジョンがあります。我々が支援すべき対象は保育園にとどまらず、保護者や地域、NPOなど、子どもを取り巻く環境すべてに広がっています。目線を広く持ち、子育て全般を支援し、社会全体で子どもの育ちや学びを見守っていけるような環境を作りたいという強い思いを基盤として、今後も事業を推進していく考えです。
そのための取り組みの一つとして、現在はまずより多くの保育園にITを活用していただき、現場の環境を整える支援を行っています。近年、保育業界では「園児募集」がさらに大きな課題になってきていますし、自治体の住民サービスとしての「保活」の重要性も高まっており、「ホイシル」はそれらの社会課題に寄与していくことができるサービスだと考えています。株式会社コドモンはこれからも、子どもを取り巻く環境をより良いものにするため、その役割を誠実に果たしてまいります。

──「ホイシル」およびコドモン様のさらなる発展を祈念しております。ありがとうございました!
まとめ
今回は、株式会社コドモン様にご協力いただき、SEOコンサルティングの導入事例を紹介させていただきました。
ウィルゲートのSEOコンサルティングにご興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。
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