支援事例
大手の参入で落ち込んだ検索順位が1位に返り咲き、売上4倍を記録。「TACT SEO」活用+SEO内製化支援プランを導入し、コロナ禍で競争激化した副業マーケットで成果を出した事例
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インターネットを介し、オリジナルの絵やイラストを提供するアーティストが増加している近年。コロナ禍以降、副業市場やスキルマーケットとして活況となっている分野です。このマーケットにおいて、10年以上前からオーダーメイドの似顔絵商品を制作・販売する「似顔絵作成サービス」を手がけている企業があります。それが大分県にある似顔絵株式会社様の「似顔絵株式会社の似顔絵やさん」です。

大手競合の参入で一時期は売上が大きく落ち込むも、ウィルゲート社のTACT SEOとSEO内製化支援プランを導入後は、並み居る競合大手を抑え、ビッグワード「似顔絵」の検索順位でトップに返り咲く結果に。売上も4倍の伸びを見せ、コロナ禍前の水準に戻しています。導入の背景や施策内容について、代表取締役の高橋氏にお聞きしました。

似顔絵株式会社 代表取締役 高橋 勇生氏(以下、高橋)
株式会社ウィルゲート 辻 峻汰(以下、辻)/信宗 碧(以下、信宗)
聞き手:ライター 外山ゆひら

コロナ禍で市場が一変。検索順位も売上も大きく低下し、強い危機感を覚えていた

「似顔絵株式会社の似顔絵やさん」は2011年にスタートし、年間1000点以上の似顔絵を提供しているECサイトです。まずはサービスの詳細について、高橋さんに詳しくお聞きしました。

──御社のサービスの詳細や強みについて教えてください。

高橋:結婚式のウェルカムボードや長寿祝いなど、プレゼント用の似顔絵を探しているユーザー向けのEC(通販)サービスです。ユーザーからサイト上で指名注文をいただくと、当社から似顔絵作家さんに発注し、コンセプト決定からプレゼントラッピング、そして発送まで請け負うトータルサービスを提供しています。

競合のなかでは比較的高単価な部類に入りますが、細やかなニーズに応えられることが強みです。オーダーメイド感が強いこと、充実したサポートを行っていることでご好評をいただいています。

──2022年1月にサイトを全面リニューアルしたそうですが、その際はどのような状況だったのでしょうか。

高橋:同じマーケットのなかでは、当社はかなり早い時期からサービスを開始した事業者でした。当時は大手の競合はほとんどいませんでしたし、注力しているところも少なかったので、自力のSEO対策でも検索上位をキープできており、必要としてくださるユーザーに商品を届けられている状況でした。

しかし2020年、コロナ禍で副業ブームが到来。大手がこのマーケットに注力し始め、副業で似顔絵アーティストになる作家さんも増えたことで、状況が一変したのです。検索順位がどんどん低下していき、売上も4分の1にまで減少したため、非常に危機感を覚えていました。

──そこでリニューアルに踏み切ったのですね。

高橋: はい。以前は各似顔絵師さんの個性に合わせたサイトを別立てで作っており、8つの複数ドメインに分けて管理していました。ドメインごとにスモールキーワードでSEO対策をしていて、その方法で集客できていたのですが、どんどんアクセスが下がってしまったので、長期的に考えて1つのドメインを統合したほうがいいだろうと判断しました。

──2022年9月にウィルゲート社のSEO内製化支援プランを導入いただいたきっかけは。

高橋:効果的なSEO対策を探すなかで、ウィルゲート社の吉岡さんが開催しているセミナーに参加したのがきっかけです。

リニューアル後も自分なりにいろいろと試行錯誤しながらSEO対策をしていましたが、半年以上経っても成果が表れてこない状況でした。吉岡さんのセミナーを聞いて「プロのコンサルティングを入れたほうが良さそうだ」と判断し、ウィルゲート社が常にSEOのキーワードで検索上位を取っている点にも信用性を感じてお願いすることに。大手の競合が増えたことで近年は広告費用も高騰し、費用対効果が合わなくなってきていました。今後もその傾向が続きそうだと感じたことも「TACT SEO」を導入したいと思った理由です。

「TACT SEO」ツール単体での導入も考えましたが、目標や必要施策をすり合わせた結果、将来の内製化を見据えつつ、まずはSEO内製化支援プラン込みでお願いすることにしました。

まずは「サイト内の掃除」からスタート。効果的なSEOの観点から既存記事のリライトに励んだ

──どのような施策からスタートしたのでしょうか。

高橋:TACT SEOには必要だと思う機能がほぼすべて網羅されていましたが、多機能な分、最初は何から手をつけていいかわからず。辻さんに質問しながら、各機能の使い方を一つずつ教わっていきました。初回のキーワード調査は辻さんからご提案をいただき、そのキーワードをベースに、以降はひたすら記事の作成やリライトを行っていった形です。

──記事作成・修正はどのように進められたのですか?

高橋:新規記事は月2〜3本のペースで作成し、これまでに40記事以上増やしました。ただ、もともとの既存記事が1000本以上あったので、大部分はこれらの見直しとリライトに注力しましたね。2〜3行しかないようなページもあったので、不要なものを削除したり、内容をまとめ直したりして、現在は500本弱にまとまっています。記事の統合や削除の判断については、すべて辻さんのご指示で行いました。

辻:支援を始めた当初は、複数ドメインを統合した経緯もあり、サイトの中にミニサイトが混在している状況でした。「単純に新規記事を増やすだけでは成果が出づらいだろう」という見込みのもと、導入開始月にはまず「サイト内の整理整頓をしましょう」というご提案をさせていただきました。

具体的には、サイト修正依頼書を通じて、基本的なSEOマイナス要素の除外をお願いしつつ、コンバージョン率が高いキーワードで検索上位を取れるよう、重要キーワードの抽出などの支援を行っていきました。

高橋:「似顔絵」関連のキーワードを抽出いただき、TACT SEO上でキーワードごとの検索結果を確認しながら効果的な記事を作る、という作業をひたすら続けていましたね。「月に何本」といった目標は設定せず、時間が許す限りやっていたので、一度にまとめて30記事くらい修正したこともあります。しばらくは「教えていただいたことをそのままやる」ことが精一杯で、このあたりの作業も、辻さんがいなければうまくできなかったと思います。

辻:ありがとうございます。確かに「SEOの観点から、どのキーワードを重視すべきか」という判断は、経験がないと結構難しい部分かもしれません。

高橋:ツールの効果的な使い方も含め、感覚を掴むまで半年ほどは要した気がします。丁寧に教えていただいてもすぐに理解しきれていない部分はあったのですが、「とにかく言われたままにやってみよう」と決めて取り組んでいました。

施策開始から4ヶ月で検索1位に返り咲き。コンバージョン率もアップした

記事の作成や修正に応じて、​​セッション数は8倍に増加。取り組み開始から4カ月後には、念願だった「似顔絵」のキーワードで1位に返り咲きます。

──成果が出たときのエピソードを教えてください。

高橋:以前のように「似顔絵」のワードで検索1位を獲ることは、超大手が複数社いるような今の状況では無理だろうと内心、諦めていました。しかし辻さんに「検索1ページ目に表示されている類似サイトに勝てるよう、しっかり施策していきましょう!」と力強く仰っていただいたことで、チャレンジしてみようという気持ちが生まれて頑張ってみたところ、導入からわずか4ヶ月で本当に1位を獲得でき、驚いたことを覚えています。当社のような中小企業でも、モール系の大手企業とも互角に戦えるのだなと。

併せて「ビッグキーワードで10位以内に入るよりも、スモールキーワードで1位を獲るほうが成果につながりやすい」といった知見も、繰り返し教えていただきました。以前は検索ボリューム1万前後のキーワードにしか注目していなかったのですが、検索ボリューム1,000未満のキーワードでも、検索1位を取れるものはコンバージョン率が高いのです。この観点で施策を行ったことが、かなり業績アップにつながったように思います。

──成果につながって本当によかったです。他に得られた成果はありますか?

高橋:生産性をかなり上げられました。サイトの運営は私一人でやっているのですが、非効率な作業をしなくて済むようになった実感があります。

以前は「将来の見込み客を集めよう」と考えて圏外のキーワードも選んでいたのですが、コンバージョン率の高いキーワードに変更したところ、目に見えてコンバージョン率アップにつなげることができました。

また、会社に対する問い合わせの内容や質も変わってきました。似顔絵作家さんのリクルートページからの応募も以前はほぼなかったのですが、月に数件の応募がくるようになりましたね。条件を擦り合わせた結果、正式採用に至った作家さんもいます。

──作業を内製できる体制が整うまで、当社の担当者・辻はどのような点で貢献できたでしょうか。

高橋:理解が浅かった頃にあやふやな質問を投げても、こちらが聞きたいことを的確に捉えていただき、求める成果から逆算して導いてもらった実感があります。序盤は特に売上が落ちている危機感が強かったので、かなり真剣度の高い質問を投げていたかと思いますが、一つ一つ丁寧に、脱線せずアドバイスくださったことに大変感謝しています。

辻:こちらこそありがとうございます。コンサルタント冥利に付きます。

高橋:SEOに関して知識が薄かったところを強化でき、全般的な知識を網羅できた実感があります。「コンテンツマーケティング」には特にこだわりを持って取り組んできたつもりでしたが、言葉だけで具体的な方法がわかっていなかったなと気付かされました。ずっと独学でSEO対策をやってきましたが、自分でやると、どうしても知識に偏りが出てくるのだなと。抜け落ちている部分を、辻さんにしっかり埋めていただけたと感じています。

辻:成果が出て本当によかったです。高橋さんが真剣に学んでくださり、必死に手を動かし続けて作業してくださったことも大きいと思います。複雑な対応をお願いした際も、迅速に実行してくださいました。毎月の定例会のほか、チャットツールでも積極的にご質問をいただいていましたし、当社主催の「もくもく会」にもご参加いただいていましたよね。

高橋:はい。最新のSEOの知識が欲しいので、内製化後も「もくもく会」にはできるだけ参加しています。SEO対策を続けていると「次に何をやっていいかわからない時期」が定期的に訪れるのですが、そういったときにもくもく会に参加すると、「次はこれをやってみよう」という施策を見つけられています。

辻:ぜひ今後もご活用ください!

地元のアーティストとの人脈を広げ、地域の活性化にもつなげていきたい

──ウィルゲート社のSEO内製化支援プランを推薦いただくとしたら、どのような企業や担当者様になるでしょうか?

高橋:SEO初心者の方を含め、どなたでも成果を出すために活用できるツールだと思います。十分に知識がある方であれば、ツール単体でのTACT SEO導入も可能ですが、機能を使いこなすまでにはそれなりに時間を要する気がしますし、理解が難しい部分もあると思うので、まずはSEO内製化支援プランを併用することを勧めたいです。

あくまで私の場合はですが、仕組みがしっかり腑に落ちるまで半年くらいかかりました。繰り返しやるうちに理解できてきたことも多々あったので、「まずはコンサルティングをお願いして、その指示どおりにやってみる」のが結果を出す早道だと思います。

──これからの貴社の目標を教えてください。

高橋:最近まで「コロナ禍前の水準にまで売上を戻すこと」を目指して取り組んできましたが、ようやくこの目標を達成できました。めげずにやってきて本当によかったです。この3年間、同時進行で新規事業の構築にもチャレンジしてきたのですが、「似顔絵やさん」のEC事業はやはり当社の主軸であり最大の強みだと気付けたので、今後もサービス拡大に力を入れていきます。被リンク獲得などの施策にも注力し、サイトをいっそう作り込んでいきたいです。

全国区のサービスとして展開していますが、リアルでは地元のアーティストや画材屋さんなどの人脈を広げることにも注力しているので、彼らのインタビュー記事なども掲載しようと考えているところです。地域で協力しあって、大分のアート業界全体を元気にしていきたいですね。

──地元への思いも原動力になっているのですね。「似顔絵株式会社の似顔絵やさん」のさらなる発展を祈念しております。ありがとうございました!

プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
プロモニスタでは、コンテンツマーケティングとコンテンツSEO、SEO対策を中心にwebマーケティング関連の最新情報やノウハウ、当社の事例を発信しています。
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