M&Aコンサルタントとは?業務内容や仲介との違い、費用・選び方を解説

M&Aコンサル会社のおすすめ15選!役割、仲介会社との違いも解説

M&Aコンサルタントとは、企業の合併・買収(M&A)に関する専門的な助言や実行支援を行うプロフェッショナルです。

本記事では、M&Aコンサルタントの具体的な業務内容から、類似するM&A仲介との違い、依頼にかかる費用体系、そして自社に最適なコンサルタントの選び方までを網羅的に解説します。M&Aを検討中の経営者の方や、この分野でのキャリアに関心がある方にとって、必要な情報を整理しています。

\成約例や支援の特徴・流れを紹介/

M&Aコンサルタントとは?企業の成長を支援する専門家の役割

M&Aコンサルタントとは、企業の合併や買収を成功に導くための専門家です。

クライアントとなる企業の経営戦略に基づき、M&Aの計画立案から相手企業の選定、交渉、契約締結、さらにはM&A後の経営統合まで、一連のプロセスを総合的に支援する役割を担います。なお、M&A成立後のPMI(経営統合)については、支援対象に含む会社もありますが、別途コンサルティング契約や社内体制で対応するケースも少なくありません。

単なるマッチングに留まらず、クライアント企業の利益を最大化することを目的として活動する、経営の根幹に関わる重要なパートナーです。

M&Aコンサルタントが手掛ける具体的な業務内容とプロセス

M&Aコンサルタントが手掛ける具体的な業務内容とプロセス

M&Aコンサルティングの業務は多岐にわたり、M&Aの検討段階から成立後の統合プロセスまで、長期間にわたってクライアントを支援します。

その専門的なワークは、初期の戦略策定から始まり、相手探し、交渉、契約という一連の流れを体系的にサポートすることで、M&Aの成功確率を高めることを目指します。

M&A戦略の立案から策定までの支援

M&Aコンサルタントは、まずクライアント企業の現状分析や市場環境の調査を行い、M&Aを通じて何を達成したいのかという目的を明確化します。

その上で、事業拡大、新規事業への参入、後継者問題の解決といった目的に沿ったM&A戦略を策定します。この初期段階での戦略の質が、M&Aプロジェクト全体の成否を大きく左右するため、非常に重要なプロセスです。

最適な相手企業(候補)の選定とアプローチ

策定されたM&A戦略に基づき、候補となる企業のリストアップに着手します。

その後、シナジー効果や企業文化の適合性などを考慮して候補を絞り込み、優先順位を決定します。

選定後は、コンサルタントが持つ独自のネットワークや調査能力を活かし、ノンネームシート等を用いて候補先にアプローチし、M&Aの可能性を探るための初期的な営業活動を展開します。

M&Aの取引手法(スキーム)の検討と決定

M&Aには、株式譲渡や事業譲渡、会社分割、株式交換など多様な取引手法(スキーム)が存在します。

M&Aコンサルタントは、それぞれのスキームが持つ税務上・法務上のメリットやデメリットを分析し、クライアントの目的達成に最も適した手法を選択・提案します。このプロセスでは、会計や法律に関する高度な専門スキルが求められます。

企業価値評価(バリュエーション)の実施

M&Aの交渉において価格は最も重要な要素の一つであり、その根拠となるのが企業価値評価です。

コンサルタントは、DCF法や類似会社比較法といった専門的な手法を用いて、対象企業の価値を客観的に算定します。この評価には財務分析や将来の事業計画に関する深い知識が必要となり、適正な取引価格を導き出すための基礎情報となります。

買収監査(デューデリジェンス)の実行サポート

基本合意後、買い手は売り手企業の財務、法務、税務、事業内容などの実態を詳細に調査する買収監査(デューデリジェンス)を実施します。

M&Aコンサルタントは、このプロセスが円滑に進むよう、弁護士や公認会計士といった各分野の専門家と連携しながら全体をコーディネートします。調査で発見されたリスクを分析し、最終的な買収価格や契約条件に反映させる役割も担います。

デューデリジェンスの種類や具体的な進め方、費用の目安については「デューデリジェンスの目的・種類・手順・費用をわかりやすく解説」もあわせてご確認ください。

交渉から最終契約締結までの伴走

デューデリジェンスの結果を踏まえ、最終的な条件交渉が行われます。M&Aコンサルタントはクライアントの立場に立って交渉方針を助言し、必要に応じて面談や条件調整を支援します。なお、契約書の法的作成・レビューや法的代理行為については、弁護士と連携して進めるのが一般的です。

専門的な知見を基に論理的な交渉を進め、クライアントの利益を守りながら、最終契約書の締結までをサポートします。

M&A成立後の経営統合(PMI)の支援

M&Aは契約締結がゴールではなく、その後の経営統合プロセス(PMI:Post Merger Integration)こそが成功の鍵を握ります。

M&Aコンサルタントは、人事制度や会計システム、業務プロセスの統合、企業文化の融合といった複雑な課題の解決を支援します。期待されたシナジー効果を早期に実現するため、具体的な統合計画の策定から実行までをサポートする重要な役割です。

M&Aコンサルタントに依頼することで得られる3つのメリット

M&Aコンサルタントに依頼することで得られる3つのメリット

M&Aコンサルタントに依頼することは、単に手続きを代行してもらう以上の価値をもたらします。
専門的な知見の活用、交渉力の強化、そして経営資源の集中という3つの大きなメリットを享受でき、M&Aの成功確率を飛躍的に高めることが可能です。

専門的な知識と豊富な経験を活用できる

M&Aは財務、法務、税務など多岐にわたる高度な専門知識を必要とします。

特に大手コンサルティングファームには、様々な業種や規模のM&A案件を手掛けた経験豊富な専門家が多数在籍しています。自社だけでは対応が難しい複雑な課題や予期せぬトラブルに対しても、過去の事例に基づいた的確なアドバイスと解決策を得ることができます。

自社の利益を最大化するための交渉を進められる

M&Aの交渉では、取引価格や契約条件など、自社の利益を大きく左右する重要な決定がなされます。

M&Aコンサルタントは、客観的な企業価値評価に基づいて論理的な交渉戦略を立て、感情に流されることなく冷静に交渉を進めます。第三者である専門家が間に入ることで、相手方との直接対決を避けつつ、自社にとって最も有利な条件を引き出すことを目指します。

複雑で時間のかかるプロセスを一任できる

M&Aのプロセスは、資料作成や情報収集、各所との調整など、非常に煩雑で膨大な時間を要します。

これらの実務を専門のコンサルティング会社に一任することで、経営者は日常業務や経営判断といった本来注力すべき本業に集中できます。貴重な経営資源をM&Aの煩雑な手続きに割くことなく、スムーズにプロジェクトを推進することが可能になります。

M&A仲介やFA(アドバイザリー)との役割の明確な違い

M&A仲介やFA(アドバイザリー)との役割の明確な違い

M&Aを支援する専門家には、コンサルタントの他に「M&A仲介」や「FA(ファイナンシャル・アドバイザー)」が存在します。

それぞれ立ち位置や役割が異なるため、自社の状況に合わせて適切な依頼先を選択するための比較が重要です。特にM&A仲介は、コンサルタントやFAとしばしば混同されるため、その違いを明確に理解しておく必要があります。

M&Aコンサルタントの立ち位置:戦略から統合まで一気通貫で支援

M&Aコンサルタントは、クライアント企業の利益最大化をミッションとし、M&A戦略の立案からPMI(経営統合)まで、全プロセスにわたって一気通貫で支援します。

M&Aコンサルタントという言葉は広く使われますが、実務では仲介会社、FA、会計系・コンサル系ファーム、独立系アドバイザーなど多様な立場の専門家が存在します。そのため、誰がどの範囲まで支援するのかを契約前に確認することが重要です。

経営課題の解決という、より上流の視点からM&Aを捉え、総合的なアドバイスを提供します。

M&A仲介の立ち位置:中立的な立場で売り手と買い手をマッチング

M&A仲介は、売り手と買い手の間に立ち、中立的な立場で両者のマッチングを促進する役割を担います。

特定のどちらかの利益を追求するのではなく、両者の意見を調整しながらM&Aの成約を目指します。
主に中小企業の事業承継案件などを手掛けることが多く、M&Aのマッチングセンターのような機能を果たします。あくまで成約がゴールであり、PMIまで関与しないケースが一般的です。

FA(ファイナンシャルアドバイザー)の立ち位置:依頼者の利益最大化を追求

FAは、M&Aコンサルタントと同様に、売り手か買い手のどちらか一方の専属アドバイザーとして、依頼者の利益最大化を追求します。

財務面の助言に強みを持つことが多い一方で、候補先探索やストラクチャリング、交渉支援まで担うケースも一般的です。証券会社や銀行の投資銀行部門がFA業務を提供することが多く、特に大規模なM&A案件で活躍します。

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M&Aコンサルタントへの依頼にかかる費用体系と料金相場

M&Aコンサルタントへの依頼にかかる費用体系と料金相場

M&Aコンサルタントへの依頼には、複数の種類の報酬が発生します。

料金体系はコンサルティング会社によって異なりますが、一般的には相談料、着手金、月額報酬、中間金、成功報酬などで構成されます。事前に費用体系をよく確認し、全体の相場感を把握しておくことが重要です。

コンサルタント報酬以外も含めたM&A全体の費用について、売り手・買い手それぞれの立場から知りたい方は「M&Aでかかる費用の種類や相場目安を売り手・買い手別に解説」もあわせてご確認ください。

相談料・着手金:業務開始時に発生する費用

相談料は、正式な依頼前の相談段階で発生する費用ですが、無料としている会社も多いです。

着手金は、業務委託契約を締結した際に支払う費用で、M&Aの成否にかかわらず返金されないのが一般的です。金額は数十万円から数百万円が相場で、日本国内では依頼の本気度を確認する意味合いも含まれています。

近年は着手金を無料とする成功報酬型の会社も増えています。

月額報酬(リテイナーフィー):月々発生する顧問料

月額報酬(リテイナーフィー)は、M&Aのプロセスが進行している期間中、毎月定額で発生するコンサルティング料です。

業務に対する固定的な対価であり、情報収集や資料作成などの活動費に充てられます。
相場は月額数十万円から数百万円程度で、案件の規模や難易度によって変動します。

例えば京都に本社を置く企業が依頼する場合でも、コンサルタントの活動実態に応じてこの費用が発生します。

中間金:基本合意契約の締結時に発生する費用

中間金は、売り手と買い手の間で基本的な条件が合意され、基本合意契約(MOU)を締結したタイミングで発生する費用です。

成功報酬の一部を前払いする形で設定されることが多く、成功報酬の10%~20%程度が一般的です。
M&Aのプロセスを建設に例えるならば、基礎工事が完了した段階での支払いと考えると分かりやすいかもしれません。

中間金を設定しない会社もあります。

成功報酬:M&A成約時に発生する費用(レーマン方式が主流)

成功報酬は、M&Aが最終的に成約した際に支払う最も大きな費用です。

この算出には「レーマン方式」と呼ばれる計算方法が広く採用されています。
レーマン方式は、取引金額に応じて料率が変動する仕組みで、例えば取引金額5億円以下の部分には5%、5億円超10億円以下の部分には4%といった形で、段階的に料率を適用して算出します。

M&A仲介各社の手数料体系やレーマン方式の詳しい計算例については「M&A仲介会社への手数料の相場と各社の報酬比較」で詳しく解説しています。

失敗しないM&Aコンサルタントの選び方5つのポイント

失敗しないM&Aコンサルタントの選び方5つのポイント

M&Aの成功は、パートナーとなるコンサルタントの能力に大きく依存します。
コンサルタント選びは慎重に行う必要がありますので、これから紹介する5つのポイントを総合的に検討することが重要です。

自社の業界や事業規模に精通しているか確認する

M&Aは業界特有の商慣習や規制、市場動向の理解が不可欠です。

自社が属する業界でのM&A支援実績が豊富なコンサルタントや、専門の調査部門を持つ総合研究所のような知見を持つファームを選ぶことが成功の鍵となります。また、事業規模によっても論点や適切なスキームが異なるため、自社と同程度の規模の企業の支援実績があるかどうかも確認しましょう。

過去のM&A支援実績は豊富か見極める

コンサルタントの実力を測る最も分かりやすい指標は、過去の支援実績です。

これまでに手掛けた案件の数や成約率、どのような業種・規模のM&Aを成功させてきたかなどを具体的に確認することが重要です。実績が豊富なコンサルタントほど、多様な状況に対応できるノウハウや交渉力を有している可能性が高くなります。

料金体系が明確で納得できるか精査する

M&Aコンサルタントに支払う報酬は高額になるため、料金体系の明確さは非常に重要です。

どのタイミングで、どのような計算根拠で費用が発生するのか、事前に詳細な説明を求めましょう。
複数の会社から見積もりを取り、比較検討することも有効です。特定の企業を調べる際は、公式サイトで料金体系を確認することが重要です。

担当者との相性が良く信頼できるか判断する

M&Aプロジェクトは数ヶ月から1年以上に及ぶこともあり、担当コンサルタントとは長期的に緊密なコミュニケーションを取ることになります。

そのため、専門的な能力だけでなく、担当者の人柄や考え方、自社の経営理念への理解度など、相性の良さも重要な選定基準です。何でも率直に相談でき、信頼できると感じるパートナーを選びましょう

独自の広範なネットワークを保有しているか調べる

最適なM&Aの相手を見つけるためには、広範な情報網が不可欠です。

コンサルティング会社が金融機関や会計事務所、法務事務所など国内外にどれだけ独自のネットワークを持っているかを確認しましょう。ネットワークが広ければ広いほど、自社の希望に合致する優良な相手企業が見つかる可能性が高まります。

M&Aコンサルタントになるために必要な資格やスキルは?

M&Aコンサルタントという職に就くために必須の公的な資格はありません。

しかし、業務の性質上、財務、会計、税務、法務といった分野の高度な専門知識が求められます。
そのため、公認会計士や弁護士、税理士といった国家資格の保有者は、その専門性を活かして活躍しやすい傾向にあります。

また、企業価値評価や財務モデリングのスキル、論理的思考力、高いコミュニケーション能力、そして大規模な案件では語学力も重要なスキルとなります。

M&Aコンサルタントに関するよくある質問

ここでは、M&Aコンサルタントに関して経営者や転職希望者から寄せられることが多い質問について、簡潔に回答します。

中小企業でもM&Aコンサルタントに依頼できますか?

はい、可能です。
近年は後継者不足などを背景に中小企業のM&Aが活発化しており、中小企業を専門に支援するM&Aコンサルティング会社やブティックファームも数多く存在します。
企業の規模にかかわらず、M&Aを検討する際には専門家のサポートを受けることが成功の鍵となります。

中小企業がM&Aを進める際の具体的な注意点や成功事例については「中小企業のM&Aの注意点と買い手・売り手が気を付けること、成功事例」で詳しく解説しています。

M&Aの相談はどのタイミングでするべきですか?

M&Aを少しでも検討し始めた、構想段階や初期段階で相談することをおすすめします。
早い段階で専門家に相談することで、自社の現状を客観的に把握でき、M&Aが本当に最適な選択肢なのかを判断できます。
また、準備期間を十分に確保できるため、より有利な条件で交渉を進められる可能性が高まります。

M&Aコンサルタントの年収はどのくらいですか?

経験や役職、所属する企業によって大きく異なりますが、総じて高い年収水準です。
未経験者でも年収1,000万円を超えることが珍しくなく、経験を積んで成果を上げれば数千万円、パートナークラスになると1億円を超えることもあります。
成果が報酬に直結する実力主義の世界と言えます。

まとめ

M&Aコンサルタントは、企業の成長戦略や事業承継を実現するための重要なパートナーです。
その業務は戦略立案から経営統合まで多岐にわたり、M&A仲介やFAとは役割が異なります。
依頼する際は、自社の業界や規模への理解度、実績、料金体系、担当者との相性などを総合的に判断することが重要です。

M&Aを成功させるためには、信頼できる専門家を選び、その知見を最大限に活用することが不可欠です。

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