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「自動車保険」のビッグワード検索で最高1位も獲得!「エディトル」「TACT SEO」を活用しながら、コンサルタントと二人三脚でマーケティング部門を強化している事例
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「ビッグワードで検索順位1位を獲る」。これは自社商品やサービスをPRしたいと考えているサイトの運営者にとって、最大の目標ではないでしょうか。しかし同業種の競合他社も熱心に策を凝らす中で、その目標を達成するのは容易ではありません。

2022年、ウィルゲートが提供する外部編集サービス「エディトル」や自社開発のSEO分析ツール「TACT SEO」の活用によって、開設時からの悲願だった検索順位1位(※2022年9月最高順位)を達成したサイトがあります。

今回は、SBI損害保険株式会社(以下「SBI損保」)でオウンドメディア運営を行う砂子氏・良元氏に、検索順位が落ちていた「SBI損保の自動車保険」が「自動車保険」で検索順位最高1位を獲得し、上位圏内をキープできるようになるまで、そして「SBI損保のがん保険」が「がん保険」で検索順位トップ3にランクインするまでの経緯をお聞きしました。

左:SBI損害保険株式会社 執行役員 営業本部 マーケティング部 部長 砂子弘様 ※以下「砂子」
右:SBI損害保険株式会社 営業本部 マーケティング部 マーケティング企画課 良元日向子様 ※以下「良元」
コンサルタント:株式会社ウィルゲート 高峰正浩 ※以下「高峰」
聞き手:ライター 外山ゆひら

コンテンツを充実させ、サイトも大幅リニューアル。しかし検索順位は低迷する事態に

 代理店を介さず、インターネットを通じて保険契約を行う「ダイレクト型損保」のなかでも、割安な保険料と手厚く充実した補償内容で顧客層を広げているSBI損保。2008年に販売を開始した「SBI損保の自動車保険」、2012年に販売を開始した「SBI損保のがん保険」をはじめ、火災保険や医療費用保険など幅広い損害保険商品を取り扱っています。 

「SBI損保の自動車保険」のサイトはどのような課題を抱え、それをクリアしてきたのでしょうか。現在のサイトの姿になるまでにさまざまな試行錯誤があったとのことで、マーケティング部の砂子氏・良元氏に、ウィルゲート社との取り組みをスタートした、2018年からの変遷やサイトの特徴について詳しく伺いました。

砂子:2018年頃は「競合他社と比べて、サイトのコンテンツ量が充実していない」という課題がありました。ロードサービスや事故対応など、商品内容についての説明は十分に揃えていましたが、コラムなどのお役立ち情報はあまり掲載していませんでした。そのため、まずは「掲載コンテンツを増やそう」「SEO観点での改修をしよう」という“集客改善プラン”の取り組みからスタートしました。

良元:当社の自動車保険は、補償内容が充実していて、かつ価格が手頃という強みがあり、幅広い層から高い支持をいただいています。その中で若年層を中心にアプローチをより拡大していきたい、という思いを持ってサイトの改善に取り組んできました。

砂子:最初に保険商品の比較サイト等で検討をし、そこから当社のサイトに訪れて補償内容の確認をおこない、見積りをしていただき、その結果を保存いただく……というのが、一般的なお客さまの導線で、契約に至るまでの重要なステップになります。「新規のお客さまに、商品の特長や魅力などを知っていただいた上で、お見積りに進んでいただく」「継続を検討されるお客さまが知りたい情報を提供し、継続手続きをしていただく」という2点が、サイトの大命題と言えるかと思います。 

-コンテンツの拡充を続けながら、2020年にはサイトの階層構造も見直し、大幅にリニューアル。しかしこのタイミングの前後に「3位前後だった検索順位が9位にまで低下する」という事態が起こります。その原因と対策について、2020年5月から同社の担当に就いた高峰は、次のように語ります。

高峰:複合的な要因があったと分析しています。幾つかご紹介するならば、競合他社よりも記事数が少ない、重要ワードの網羅性も不足している、サイト内に内容の重複が見られる、といったことです。加えて、非常に高評価を獲得している他社サイトがある、といった外部要因もありました。Google側のコアアルゴリズムアップデートがあった時期ではなかったので「どんなコンテンツが足りないのか?」を入念に検討して反映させていく必要があると判断し、内部支援・外部支援・コンテンツ支援という3軸における課題を、一つひとつ根気強く潰していくことにしました。

「エディトル」導入により、クオリティの高い記事をコンスタントにアップできる体制に

-2020年12月には、当社の外部編集サービス「EditorU(エディトル)」を導入いただき、毎月1~5本のコラム掲載をスタート。これにより、運営体制に大きな変化が生まれたと言います。

良元:それまでは私たちが直接、ライターさんとのやりとりをしていました。しかし当時、記事構成の確認やハンドリングまで自社でやるには非常に負担が大きい状況でした。また、保険業界という業界の性質上、商品知識の正確性や信頼性の担保は必要不可欠のため、当社の求める記事が完成するのに時間を要していることが課題でした。 

砂子:その悩みをクリアしてくれたのが、エディトルです。フロントに編集者さんが付いてライターさんのハンドリングをしてくださり、かつレギュレーションも責任を持って担ってくださるので、当社側の負担が軽くなりました。編集担当者の方も細かく連絡をくださり、「これで大丈夫ですか?」と聞いてくださるので、率直な意見を言いやすかったです。おかげで求めている品質を担保できる記事をコンスタントにアップできる状況になりましたね。私たちがまさに求めていた外部編集サービスでした。

良元:エディトル導入後は原稿の修正作業も非常にスムーズになり、非常に価値を感じています。

-そして2021年6月からは「SBI損保のがん保険」の支援もスタートします。

良元:自動車保険サイトのブラッシュアップに手応えを感じる中で、「横展開もぜひお願いしよう」ということになり、2021年6月からは「SBI損保のがん保険」の支援もいただくこととなりました。現在、がん保険は生命保険会社が販売するものが主流ですが、当社のがん保険は「損害保険会社ならではの実額で、がん治療費を補償できる」という強みがあり、非常に自信がある保険商品です。より多くの方に当社のがん保険を広めていきたく、SEOにも力を入れ始めました。

複合的な施策が実り、悲願だった検索順位最高1位(※1)を実現!以降もトップ3圏内をキープ

(※1)2022年9月時点

-2022年9月には「自動車保険」の検索ワード単体で最高1位を獲得します。このランクアップにより、さまざまな好影響が現れているそうですね。 

良元: コンサルティングをお願いした4年前からの悲願だったので、本当に嬉しかったです。流入量はもちろん「ちょっと見積りをしてみよう」というユーザーのハードルが下がり、見積りをしていただける件数も増えています。自動車保険のニーズが顕在化していない潜在的なユーザーにも、サイトを訪れてもらえるようになった手応えがありますね。「TACT SEO」の分析を見ても、ユーザーの幅が広がってきています。

砂子:まずは見積りを試していただくことが、ユーザー導線における大きなハードルと言えます。その点で、この状況改善には非常に満足しています。トラフィック率も114%、コンバージョン(自動車保険見積り開始)は123%に増加しました。

高峰:その後、Googleのアルゴリズム変動で8位に落ちた瞬間がありましたが、すぐに回復させることができ、現在はトップ3圏内をキープできる状況が続いています。

-「がん保険」のビッグワードでも最高2位までランクアップしたとか。

砂子:「がん保険」では検索順位で圧倒的1位の競合がおり、2〜3位もほぼ固定という状況ですが、そこに打ち勝つタイミングが作れるようになりました。2021年3月頃は「がん保険」ワードでの検索順位は5位あたりでした。その後、Googleのコアアルゴリズムアップデートの影響を受けて12〜13位まで低迷した時期もありますが、施策を続けた結果、現在は2〜4位をキープできています。がん保険サイトでも、定期的に新しい記事のアップを続けています。

高峰:両サイトとも、対策が必要なワードや領域が少しずつ変わっているので、「継続的にコンテンツを増やしつつ、見つかった課題を一つずつ潰していく」という施策を続けています。

コンサルタントの「コミット力」に支えられ、社内のマーケティング部が大きく成長

-成果が出るまでの過程においては、「エディトル」などのツールに加え、当社の担当者・高峰の存在も二人にとって非常に心強い存在だったと語ります。 

良元:自動車保険だけの頃は、定例ミーティングを月1回、がん保険も支援いただくようになってからは時間を延ばして、みっちり相談をさせてもらっていました。とにかくあらゆる疑問をぶつけていましたね。突然の質問に対しても、非常に真摯に答えてくださいました。

砂子:情報共有の面でも、心強い存在です。SEO対策のトレンドを熟知されていて、かつアップデート情報なども随時連絡をくださるので、非常に頼りにしていました。Googleのアルゴリズムに関しても、大変多くのことを勉強させてもらいました。気になることが多いタイミングでの定例ミーティングでは、特にたくさん質問させていただいたと思いますが、当社の事業内容もよく理解してくださり、責任を持ってやり遂げてくださる「クライアント想いのSEO職人」というのが高峰さんの印象です。

高峰:ありがとうございます(笑)。私自身もまだまだ若手なので、一緒に成長させていただき、コンサルタントとして必要な能力を鍛えていただいた感覚です。「自動車保険」と「がん保険」では商品性も検索順位の状況も違っていたので、それぞれでどうすれば成果を出せるか、何を返せるかを常に考えながら施策を打っています。

砂子:そもそもウィルゲートさんにお願いをしたのは、内部支援・外部支援・コンテンツの3軸での支援がしっかり確立していること、そして「一緒に頑張っていきましょう!」というコミット力の魅力を感じたのが理由です。担当が高峰さんに変わった後も、前任者からの情報がしっかり引き継がれていたので、一切不安を感じることなくすぐに取り組みをスタートできましたし、当社との関係が深まる中で年々、精度の高いご提案をいただけている実感があります。

-マーケティング部自体にも大きな変化があったそうですね。

砂子:はい。SEOに詳しい人間がいなかった状況から、社内に少しずつ知見が溜まり、ただ「ページを作る」ではなく「SEO的にどうなのか」といった目線が生まれてきました。体系的かつロジカルにSEOについて考えることができるチームになり、ウィルゲート社や高峰さんと二人三脚で成長させていただいています

検索順位やアクセス数などの結果にコミットしながら、より充実した「使いやすいサイト」を目指したい

-2023年にはSBI損保のブランドキャラクターも変わり、大規模なクリエイティブの刷新をおこないました。これからの目標はありますか? 

良元:当社では、昨年まで放映していたTVCMでもアピールした「やすさ満足度、いちばんへ。」のコンセプトを現在でも大切にしており、「見積りのしやすさ」「Webサイトの見やすさ」など、さまざまな「やすさ」に関わる施策をおこなっています。今後も良質なコンテンツを掲載していき、さらにわかりやすく、使いやすいサイトにしていきたいです。ウィルゲート社には「情報の源・SEOのプロ」として、引き続きあらゆる面から支援していただければ嬉しいです。

高峰:私自身も今まで以上に、結果にコミットしていきたいです。最大限、価値提供できるよう動いていくつもりなので、気になることがあれば何でも仰ってください! 

-大きな壁を乗り越え、検索順位最高1位(2022年9月時点)を獲得し、上位圏内をキープできるようになったご経験をもとに、「コンサルティング」や「エディトル」を使ったことがない企業へメッセージをいただけますでしょうか。

砂子:ウィルゲート社は、サイトのさまざまな課題を解決するためのノウハウやツール、サービスを幅広く持っています。加えて、クライアントの事業のことをしっかり理解し、かつ熱心に相談に乗ってくださる信頼できるコンサル会社だと感じています。自社のサイトの課題にマッチするサービスが何かしら見つけられると思いますので、まずは相談してみることをおすすめします。

-今後も、より良いサービスを提供できるよう、ウィルゲート一丸となって尽力していきます。貴重なお話をありがとうございました!

まとめ

今回はSBI損害保険株式会社様にご協力いただき、「エディトル」「TACT SEO」を活用したサイト運営の事例をご紹介させていただきました。

SEO分析ツールの「TACT SEO」にご興味をお持ちの方は、ぜひウィルゲートまでお問い合わせください。

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プロモニスタ編集部
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