支援事例
メンズファッションのメディアで「TACT SEO」をフル活用し、自社ECへの新規流入数を拡大。100記事以上が検索トップ3に入るようになり、戦略的なSEO運用体制を確立した事例
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ECのみで展開するアパレルブランドも増えている時代。「男性の悩みを解決し、ファッションを通じてお客様の人生をより楽しく、豊かにすること」を目標に掲げ、独自に顧客層を広げている福井県発のメンズファッションECがあります。それが、株式会社ドラフトが運営する「DCOLLECTION」です。

同社はそれまで自社独自でSEO対策に行っていましたが、コロナ禍の時期に費用対効果を見直し、より戦略的なSEO対策を実現するため、ウィルゲート社のTACT SEOを導入しました。結果、検索での上位表示やPV数の増加などの成果につながり、現在は男性向けコスメメディアなども立ち上げ、広く男性の悩みに応えるメディア運営を目指しています。

TACT SEOの導入を決めた背景や施策内容について、ECサイトの運営担当者である大田氏にお聞きしました。

株式会社ドラフト 大田 桂市様(以下、大田)
株式会社ウィルゲート 菅原 翼(以下、菅原)
聞き手:ライター 外山ゆひら

「感覚的な記事作成」を卒業し、戦略的にSEOに取り組みたかった

──「DCOLLECTION」の特徴や強みについて教えてください。

大田 :「DCOLLECTION」は男性をメインターゲットに、2006年に立ち上がった通販サイトです。当初は社長個人で立ち上げ、2009年から法人化しています。男性は女性に比べ、「何を着たらいいかわからない、何が似合うかわからない」といった悩みを持つ人の割合が高いと言われます。Web検索でも、身長や体型、年齢、着ていく用途などのキーワードとセットで検索する人が多く、そうしたニーズに応えるアイテムやコーディネートの発信に力を入れています。男性のファッションの悩みを解消できるような、オンラインでの商品提案力が一番の強みと言えるかと思います。

──ECサイトへの集客はどのようにされていたのでしょうか。

大田 :広告運用も行ってはいますが、集客はECサイトの配下で運用しているオウンドメディアからの流入がメインです。自分が入社する前の2012年頃から「メンズファッションメディア」として記事制作を進め、記事からの流入は月間数百万ものアクセスを獲得できるようなチャネルになりました。

しかしコロナの影響とGoogleアルゴリズムの変更に伴い、2020年頃からアクセスが低下しはじめました。巨大ECサイトが検索上位を占める形となり、自社が保有していた購買につながるキーワードからの流入も減少する結果に。ただ服を売るだけでは競合との差別化は測れず、DCOLLECTIONならではの提案を行う必要があると考えました。

そこで強化し始めたのが、「パーソナライズ化」です。どうせ服を着るなら似合う服を着た方がいい。だけどどうすれば似合う服を知れるのかわからないという方をターゲットにして、アプリで似合う服がわかる診断サービスを展開しました。

──2022年6月にウィルゲート社のTACT SEOを導入いただいた際には、どのような課題があったのでしょうか。

大田:当時、社内には4名のライターがいて、月50〜60本ペースでリライトを続けていたのですが、感覚的なリライトを行っていて「これがちゃんと成果につながっているのだろうか」といった有効性を検証できずにいました。

SEO対策のツールは、有料・無料を問わずいろいろなものを使っていました。コロナ禍で全体的にアクセス数が落ちた時期に、改めて「ツールやランニングコストを見直そう」ということになり、新しいSEOツールを探すなかでTACT SEOに出会いました。TACT SEOは弊社が課題とする「リライトをどうすればいいか」が体系的にわかり、それでいてこれまでの費用よりも抑えられるといった点を魅力に感じ、導入を決めました。

“導入しっぱなし”にならない手厚い運用サポートがあることも魅力

──TACT SEOを使っての記事作成・修正はどのように進められたのですか?

大田: まずは狙うべきキーワードを選定し、TACTSEOを使って競合調査を行い構成に落とし込んでいきました。

以前は競合調査を実際に検索し、内容をコピーしてシートに貼り付けて比較、といった作業を行っていましたが、かなり時間がかかっていました。それをツール内の「タイトル・見出し構造調査」を使うことですぐに調査が終わり、作業スピードが上がりました。

この構造調査をもとに、「他社がやっているけれど当社がやっていないキーワードを洗い出して網羅しつつ、当社独自の情報も載せていく」を徹底しつつ、DCOLLECTION独自の内容を盛り込んでリライトを行っていきました。
この調査に関してはTACT SEOの機能が大変役に立ちましたし、現在も使い続けて結果に繋がっています。

──TACT SEOの使い方はどのように習得されましたか?

大田:UIが見やすかったので使いながら覚えていきました。それに加え、ツール使用方法の勉強会なども定期的に開催され、そこでより詳細に使用方法がわかるようになりました。

一部出力等に工数がかかるものもあり、一度聞いただけでは覚えられないものもありましたが、ツール内に説明動画もあるので、そちらでの復習もよくしていましたね。「これで合っているのかな?」と思うときは気軽に質問ができるので安心感がありました。

菅原:ちょっとしたことでも質問をくださるので、大変サポートしやすかったです。TACT SEOユーザーの座談会にも参加いただいたのですが、大田さんが自社のノウハウを惜しみなく共有してくださるので、会の最後のほうは、大田さんへの質問会のようになっていましたよね。別のユーザーさんから「あのとき、ドラフトさんから教えてもらったことをベースにやっています」といった声も届いています。

記事制作のサイクルが確立し、サイト全体の改善に注力できるように

──成果に関するエピソードを教えてください。

大田:TACT SEOの活用により、この1年で統一感のある記事がかなり出揃ってきました。2023年9月~2024年2月の期間で、TACT SEOに登録しているキーワードに限りますが、100記事以上1位の記事を増やすことができました。登録外のものを考慮すれば、これ以上に上位表示されている記事は多いと思います。

アクセス数でいうと、2024年2月と2023年2月で比較すると60万UU⇒80万UUほどに増加しているので、約136%ほどの成長率になっています。アルゴリズムの関係で一部順位が下がった記事もありますが、メディア全体をトータルで見るとかなり上がっていますね。

──成果につながって本当によかったです。他に得られた成果はありますか?

大田:効率的に記事を内製できる体制が整ったことも、大きな成果に感じています。以前は読者からの「記事が面白かった」といった声を励みに、私自身も記事作成や連載をしていましたが、メンバーや外注だけで問題なく回せるようになったので、今は基本的には任せています。私は主に「このキーワードを攻めよう」という方針や、全体分析に関わるようになりました。以前より大きな枠組みでサイトのことを考えられるようになり、現在は次なる取り組みに注力しています。

──具体的にはどのような取り組みを?

大田:まず「DCOLLECTION」については、3か月ほど前にファッションメディア・コスメメディアのTOPページを設置しました。今まで新規記事の一覧ページしか置いていなかったので。新規ユーザーのサイト内の回遊率が低いことを課題に感じており、バナーを仕込むなどしてTOPページへの導線を増やしています。特定のキーワードで訪問してくださったユーザーが「他の記事もいろいろ見てみよう」と思えるような、メディア全体のファンを増やしていきたいです。

併せて、ファッションメディアで培ったノウハウの横展開も始めています。男性向けのコスメメディア「DCOLLECTION × COSME」を立ち上げたほか、髪型や婚活といった切り口でも立ち上げられるのではないかと検討中です。そのほか、ゼロイチのメディアも立ち上げたいなと思い、いろいろと企画を考えている最中です。

あらゆる悩みを解決に導く「日本一のメンズファッションメディア」を目指したい

──TACT SEOを推薦いただくとしたら、どのような企業や担当者様になるでしょうか?

大田:「SEO施策で何をしていいかわからない」という人にはメリットが非常に大きいツールだと思います。SEOは多くの施策を同時に走らせることも多く、どれが成果につながっているかがわかりにくいチャネルだと思います。「分析もどのようにすればいいかわからない」「どのキーワードをやればいいかわからない」と悩んでいる担当者も少なくないのではないでしょうか。施策の有意性を示すのも難しく、ツール未使用でキーワード選定を行うのはかなり難儀だと思うので、自分でどうしようもできない場合は利用するのもアリだと思います。

「導入して終わり」ではない点も、TACT SEOの良さだと思います。ウィルゲート社から随時サポートがありますし、私自身はツール以外のことも結構相談していました。特に印象に残っているのは、「競合他社にはあるのに、自社が設定していないキーワード」の一覧リストを、菅原さんが自発的に送ってくださったことです。「こんなサポートもしてくださるのか」と感銘を受けました。あのリストは、最近もまた活用させてもらっています。

菅原:押し付けにならないかと心配しつつ、「もしよろしければ」という形でご提供させていただいたのですが、お役立てたのであれば何よりです。

大田:以前の私のように、ツールはいろいろ使っているけれど、全体的な戦略を見出せないという人にも、良いツールだと思います。業務効率も上げられるので、「今もSEOをやっているけれど、もっと戦略的にやりたい」という人にもおすすめしたいですね。

──すてきな推薦コメントをありがとうございます。これからの大田さんの目標そして貴社の目標を教えてください。

大田:DCOLLECTIONを”日本一のメンズファッションメディア”に育てることが目標です。テクニカルな部分も大切にはしていますが、基本的に「ユーザーの役に立つこと」を追求したい思いが強く、身長や肌の悩みなど、男性の悩みを全部解決できるようなサイトにしていきたいですね。見やすさやページ遷移のスピードも含め、その人の悩みを探しやすく、かつその悩みを解決できるサイトに育てていきたいです。

また会社としては、今後は50〜60代の男性に向けた発信なども考えています。ファッションに関する悩みは日本人や男性に限らないテーマなので、構想段階の話ではありますが、「レディースもやってみよう」「いずれは世界にいきたいね」といったことは社長も話しています。個人的な目標ではありますが、その一歩目として、「日本一のメンズファッションメディア」と言えるものにしたいですね。

──いろいろな構想を広げていらっしゃるのですね。「DCOLLECTION」およびドラフト様のさらなる発展を祈念しております。ありがとうございました!

プロモニスタ編集部
プロモニスタ編集部
プロモニスタでは、コンテンツマーケティングとコンテンツSEO、SEO対策を中心にwebマーケティング関連の最新情報やノウハウ、当社の事例を発信しています。
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